孤独死で何ヶ月も発見されなかった。
人生最期・死後問題
近所の方や見守り活動をしているボランティアの方から「あの人を何日も見かけない」「このところ、昼間も雨戸が閉まりっぱなし」「家にずっと電気がついていて在宅みたいだけど、何日も新聞が溜まっている」などと連絡をいただき、ご自宅に向かいベルを鳴らしても返事がない。携帯に電話をしてみると、家の中から呼び出し音は聞こえるけど、誰も電話に出ない。異変を感じて、消防隊を呼び、空いていた窓から家の中に入ってみると、亡くなられて何日も経って遺体も腐敗し、孤独死をされていた。このような人の死の現場に、私たちは何度も遭遇してきました。
一人暮らしの方がご自宅で亡くなられると、発見が遅れ、数日から数ヶ月後に見つかることも多く、夏場は特に日にちが経つと腐敗した状態で発見されることもあります。認知症になった時の準備ができておらず、人知れず認知症になって、きれい好きな方であったものの片付けができなくなり、ゴミ屋敷で大量のゴキブリや大きなネズミもいる不衛生な環境で暮らしていた方もおられました。このように、多くの人が望まない「最期までの生き方」や「死の迎え方」をしていることが社会問題となっています。
私たちが関わってきた
「最期までの生き方や
死の迎え方」に関する問題
孤独死で何ヶ月も発見されなかった。
認知症になったが守ってくれる人
がおらず、悪徳商法の被害に遭って財産がなくなってしまった。
自分の介護の世話で子どもは仕事を辞め、人生が無茶苦茶になった。
望まない延命処置で何年も生かされる。
財産を取り合って子どもたちが争い、兄弟の関係が悪くなってしまった。
孤独死をして賃貸の部屋に遺体の跡や臭いなどがつき、親族が多額の現状回復費用を支払った。
日本は65歳以上の人口が総人口の29.1%(3640万人)であり、世界で最も高齢化が進行する国 となっています。
日本では子どもと一緒に暮らさない世帯が増加傾向にあり、高齢者がいる世帯のうち「夫婦のみの世帯」と「一人暮らし世帯」の割合が全体の約6割となっています。そのため、最期までの生き方や死後に関して、子どもなどからのサポートが得られない高齢者も増加しており、ご本人が望む「最期までの生き方」や「死の迎え方」をするために終活を行う人も増加しています。しかし、終活を行うにあたっての問題やトラブルに頭を抱えることも多くなっています。
葬式をしてくれる人がいない。
死後の遺品整理や手続きをしてくれる人がいない。
納骨・散骨の実施や手続きをしてくれる人がいない。
死亡届や保険手続き、病院や介護施設の退院・対処手続き等をしてくれる人がいない。
死後に必要となる支払いを代わりにしてくれたり、残った財産や不動産などを整理してくれる人がいない。
墓の世話をしてくれる人がいない。
認知症などの症状に気が付いてサポートをしてくれる人がいない。
認知症になって悪徳商法等の被害に遭ったときに守ってくれる人がいない。
病気で倒れ、意識がない時に医療同意や延命治療等の話を病院にしてくれる人がいない。
終活を語った悪質な業者の被害に遭う。
自分が孤独死をせずに済む方法がわからない。
相続人がいないため、何もしないと国庫に帰属される。
本人が望む「最期までの生き方」と
「死後の迎え方」ができない原因
本人が望む「最期までの生き方」ができない原因としては、孤独死の問題、介護が必要になった際の子どもへの負担の問題、認知症になった際の問題、医療に関する問題などが考えられ、「死後の迎え方」ができない原因としては、相続問題を起因とした親族の関係悪化、財産の整理、葬式や死後事務をしてくれる人の不在問題等が考えられます。
本人が望む「最後までの生き方ができない」原因
本人が望む「死後」を迎えられない原因
IMPACT
人生最期・死後問題のための
私たちの取り組み
本人が望む「最期までの生き方」と
「死後の準備」ができる社会の実現
本人が望む「最期までの生き方」と「死後の迎え方」が困難となっている問題は、昔は、一緒に住んでいて、本人の望みをよく理解した親族が叶えることができていたり、解決をすることができていたものかも知れません。しかし、現代では、生活様式が変わり、子どもや親族等と一緒に暮らす人が減少したため、第三者からの支援がなければ、望みが叶えることが困難な時代になってきたと考えられます。そのため、私たちは「本人が望む『最期までの生き方』と『死後の準備』ができる社会の実現」という目標(インパクトゴール)を掲げて、活動しています。そして、解決を図るため、「孤独死」、「介護」、「認知症」、「医療」、「相続」「葬式・死後事務」等の視点に焦点を当て、社会問題に対する対処療法に留まらず、根本治療や予防となる活動も行い、社会的インパクト(成果)に繋げることができる活動を行います。
孤独・孤立の不安を軽減する活動
福祉委員、協力員による福祉新聞の配達による見守り活動・福祉生活相談・サロン支援事業
介護離職を減らすための活動
介護休業、介護休暇、短時間労働等、育児介護休業法に基づく制度説明、助言
介護・医療にかかる経済的負担を減らすための活動
介護休業、介護休暇、短時間労働等、育児介護休業法に基づく制度説明、助言
認知症等になった際の悪徳商法や財産侵害の被害の不安減らすための活動
日常生活自立支援事業・後見制度に関する相談
争いのない円滑な相続ができるようにするための活動
後見制度に関する相談
最期の迎え方や遺産の整理等について本人の意思を残せるようにする活動
終活支援セミナー・エンディングノートの書き方支援・エンディングノートの配布
争いのない円滑な相続ができるようにするための活動
終活支援セミナー
おひとりさまでも葬式や死後事務等を代わりにしてくれる第三者をつくる活動
死後事務委任についての相談
ACTIVITY
人生最期・死後問題を解決するための活動一覧
孤独・孤立の不安を軽減する活動
福祉委員等による
福祉新聞の配達による見守り活動
65 歳以上の高齢者の方に、福祉委員・協力員の方々が毎月1回「福祉新聞」(地域ごとの情報誌)をお届けに行きます。体調変化や相談を聞きながら、必要に応じて福祉サービス等につなげていく見守り活動です。
福祉・生活相談
社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士・介護支援専門員等の有資格者が福祉や生活にかかわるあらゆる相談に応じます。
サロン支援事業
身近な地域でお茶のみやお楽しみ会等の開き、見守り合いの効果も高いサロン活動の立ち上げの支援や、運営助成を行います。
介護離職を減らすための活動
介護休業・介護休暇・短時間労働等
育児介護休業法に基づく制度説明、
助言活動
労働関係の相談に乗りながら、支援制度などの助言をします。
介護・医療にかかる経済的負担を減らすための活動
不動産担保型生活資金制度
自宅を担保にする貸付制度(リバースモーゲージ)の相談に応じます。
認知症等になった際の悪徳商法や財産侵害の被害の不安減らすための活動
日常生活自立支援事業
預金通帳・口座印、登記書類などの重要物の保管、日常的金銭管理、支払い等を代理・代行します。
後見制度に関する相談
成年後見制度の利用について相談に応じ助言いたします。
最期の迎え方や遺産の整理等について本人の意思を残せるようにする活動
終活支援セミナー
相続、死後事務、お墓のことなど、人生の最期を迎えるための終活についてセミナー等で啓発支援を進めていきます。
エンディングノートの書き方支援、
エンディングノートの配布
人生の最期を迎える準備として必要な記録の書き方や内容ついてサポート出来る準備態勢を作っていきます。
争いのない円滑な相続ができるようにするための活動
終活支援セミナー
相続、死後事務、お墓のことなど、人生の最期を迎えるための終活についてセミナー等で啓発支援を進めていきます。
おひとりさまでも葬式や死後事務等を代わりにしてくれる第三者をつくる活動
死後事務委任についての相談
元気なうちに自分の死後に必要な事務について第三者に託しておく生前契約について相談に応じ助言をいたします。
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