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REPORT

子どもの貧困

「毎日一人で頑張ってるけど、誰かに話を聞いてほしい」 ~母子家庭のお母さんの現状~

母子家庭のお母さんの一日

ある母子家庭のお母さんの一日は、朝5時半に起きて、高校生の長男のお弁当を作ることから始まります。普段から小学生の次男の世話を頼むことも多く、学童保育のお迎えやお買い物など生活を助けてくれているのにあまり話を聞いてあげることができないから、どんなに大変でも子どもたちに手作りのお弁当を作ることは、自分で決めたことです。夕方に仕事が終わり、疲れた状態で帰って、買い物をして、夕食をつくり、片付けて、洗濯を取りこみます。体育着や部活のユニフォームがあるので、洗濯機は毎日2回まわします。長男の制服のワイシャツにアイロンをかけて、次男の学校の準備、朝食とお弁当の下ごしらえをして、いつも眠りにつくのは、深夜の1時を過ぎています。くたびれ果ててお風呂に入れず、週のうち半分は、洋服のまま、眠りにつきます。そして、また朝5時半に起きて、お弁当作りが始まります。休日には、起き上がることが、できない日もあります。

十分な収入があれば、疲れた日は、お弁当を買ったり、外食をすることも出来るし、有料の子育てサービスを使うこともできるのかもしれませんが、非正規雇用の給与では経済的な余裕はなく、全ての家事を自分でこなすしかありません。 

週に1日だけでも、ご飯を作らず、こどもの話をゆっくりと聞いてあげる日があったなら、子育てを一緒にするパートナーを持たないため、仕事であった辛かったこと、楽しかったことを同じような環境の友達と話せる日があったなら、明日からの子育てと仕事を頑張れるかもしれない、そんなことを考えていたところ、母子家庭のお母さんが集まる社協のこども食堂に通う事ができるようになりました。

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ここがあるから頑張れる

 こども食堂に来るお母さん達にとって、地域のボランティアさん達が作る愛情のこもったご飯とスタッフが入れるコーヒーは、明日からの活力になります。「ここのご飯を食べると力が湧くんだ。」「ここがあるから頑張れるよ。」そんな風に話してくれるお母さんがいます。

 これからも、ホッとできる時間と場所を提供できるようスタッフ一同頑張っていきます。

 

三芳町社会福祉協議会 古賀和美

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