REPORT
活動レポート
ケーキよりもお米を買う選択、クリスマスに悲しい思いをする子ども
一般的にはクリスマスは楽しいイベントですが、生活困窮世帯では必ずしもそうというわけではありません。母子世帯の10世帯に1世帯は「うちにはサンタクロースはこない」と子どもに伝えていたり、シングルマザーの3人に1人は「クリスマスなんて来ないでほしい」と思ったことがあるというデータがあります。
子どもにプレゼントを買ってあげることができない、ケーキを用意してあげることができないそんなつらい思いをする季節になります。クリスマスの日にショーケースに並ぶ1個2,000円のクリスマスケーキ、買ってあげたいけれど同じ値段なら5kgのお米を買わないといけない、そんな選択をしている家庭があります。
クリスマスケーキは食べられない、自分だけ欲しいプレゼントが届かない、家にお金がないことを分かっていて本当は欲しいけれど「いらないよ」と言う、そういった経験をしている子どもがいます。
私たちはひとり親世帯、生活困窮世帯等の子どもたちへクリスマスプレゼントを届ける活動を行っています。サンタクロースがお家に行って子どもに直接プレゼントを渡します。
サンタさんを目の前にした小学生の女の子、絵に描いたような笑顔を見せてくれます。サンタさんがいることを信じていた子どもが実際にサンタさんを目の前にしたときの表情は見ている私まであたたかい気持ちにさせてくれます。
色紙やカラーペンでデコレーションした想いがこもったお手紙と、クッキーを用意してサンタさんに渡しました。夢のような時間はあっという間に流れ、帰り際に「また来年、待ってるね!絶対だよ!!」と大きな声でサンタさんに伝え、サンタさんが見えなくなるまで見送ってくれました。
子ども支援担当 小沼和矢