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REPORT

子どもの貧困 生活困窮世帯

夏休みの思い出格差をなくす。

 小学生の頃に体験活動の機会に恵まれていると高校生の頃に自尊感情が高くなる傾向がある、ということが文部科学省の調査※1で明らかになっています。

※1『21世紀出生児縦断調査』文部科学省 https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa08/21seiki/1380892.htmより

 夏休み等の長期休みは食事や学習、家族旅行などの体験格差が生まれやすい期間です。学校に通う期間は給食や授業がありますが、長期休暇期間は食事や学習の機会が家庭ごとに異なります。塾に通い夏期講習を受けて勉強ができる子ども、夏休み期間も3食食べることができる子どもがいる一方で、家庭の経済的理由で昼食が用意されていない、ひとり親世帯で親が仕事の間、年下の兄弟の面倒を見なければならない等、勉強の機会もなく、食事も十分に食べることができずにいる子どもがいます。そのような家庭状況では、家族で出かける等のイベントの優先度は必然的に低くなり、夏休みにどこへも出かけなかったということも珍しくありません。

 また別の調査※2では、生活困窮世帯の約半数が夏休みに予定しているイベントがないという結果が出ています。さらに同調査では家族旅行を予定している世帯は9%、1割以下となっています。

※2『2022年夏休みの支援等に関する緊急アンケート』認定NPO法人キッズドア https://note.com/report_2022/n/nd81757b880d2より

「夏休みの宿題で絵日記があるんだけど、どこも行ってない。何も書くことないし、友達にもしゃべれない」

 

夏休みに入ってから最初の学習教室で、当時小学生の子どもが言いました。夏休み明けの学校で家族旅行に行った思い出の話で盛り上がり、どこにも行くことがなかった彼はみんなの輪に入れず、つらかった思いを話してくれました。その話を聞いてから私たちは子ども達の心にいつまでも残る夏の思い出を作ろうと、19年前から夏キャンプに行っています。

 

経済的な理由で子どもたちに思い出の格差が生まれています。そしてその格差が子どもの将来に大きな影響を与えています。生活の基盤となる食事、学習の機会だけでなく、思い出の格差をなくすことが子どもにとって大切なことであると私たちは考えています。

子どもの貧困対策担当 小沼 和矢

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